偏差値45のどん底から半年で芝浦工大システム理工学部に逆転合格!
- 西村和浩さん
出身高校:国府台高校 - [合格大学]
芝浦工業大学システム理工学部
芝浦工業大学逆転合格の軌跡
僕は高校の理系クラスで、成績は後ろから3番目。受験勉強を始めたのも遅く、模試の偏差値も45とどん底でした。しかし、そんな僕が第一志望の芝浦工大システム理工学部機械制御システム学科に入学することができました。
偏差値45から芝浦工大システム理工学部に合格できたのは、先生が当時の僕にとって高い目標を設定してくれたからだと思います。
この逆転合格を勝ち取るまでの受験期を振り返りたいと思います。
もっと上を狙え!武田塾で志望校をランクアップ
宇宙やものづくりに興味があり、進学先もそれに関わる学科を探していました。入塾する前は工学院大学が第一志望でしたが、市川校の塾長に「もっと上を狙おうよ」と励まされ、芝浦工大を受験することに決めました。
武田塾に入塾したのは7月の終わりです。3年間ががんばった野球部の友人から、自分のペースで先生と話し合って進められる良さを聞いて選びました。
7月初旬の模試の結果は、偏差値45。科目別の点数は数1Aが40点、数IIBが26点、物理40点、英語66点という具合でした。
学校の理系クラスでも後ろから数えて3番目ぐらいで、担任にも心配されていました。しかし数学は好きだったし、物理も嫌いではなかったので、追い込めばなんとかなるだろうと考えていたところはあります。
数学は『初めから始める数学』、物理は理論を押さえようと先生からアドバイスもあり、漆原の物理や『宇宙一わかりやすい高校物理』で基礎を固め、その後、解法のエッセンスで応用に進みました。
以前は機械的に問題集を解いていましたが、週の目標を決めたことによって理解の密度が上がったと思います。
勉強の仕方を学び、実力を身に着ける!
それに比べ、配点の高い英語は全然できなかったし、勉強の方法もわかりませんでした。マークシートは勘で解いていたと言ってもいいくらいです。
そもそも、部活一本だったため、勉強の仕方がわかっていなかったんです。勘で解いてるようじゃ本番に十分な力を発揮できませんもんね。勉強の仕方を学んで、勘で解いてた問題を自分の力で解こうと頑張りました。
具体的には『大岩のいちばんはじめの英文法』と、『システム英単語』で基礎からやりました。シス単は、確認テストを目標に覚え、半年で6~7周やったと思います。また僕はスクランブル英文法のような基礎をやっていなかったので、学校で使う薄い問題集を何周もやるようにしました。とにかく覚えることが多くて大変でした。
秋の終わりごろから長文に取り組んだのですが、理論的に解けるようになり、だんだん点数に結びついてきました。
日記メモで勉強の効率がUP
勉強時間は平日7時間、休日が約10時間です。理系の勉強は長時間続けると頭に入らなくなるので、2時間勉強したら、学んだことをまとめていました。
これも市川校の塾長のアドバイスで、毎回、毎回、理解したことやふり返りを書くことで定着するということでした。そこで11月ごろから、小さなメモ帳に勉強した公式などを書いて、寝る前に見直すのが日課になりました。参考書のページナンバーなどもメモすると見返す時に便利なんですよ。
この日記メモを始めてから、同じところをムダに何回も勉強したりせず、効率よく受験勉強を進めることができました。
過去問の分析で大学対策!
友だちは秋ごろに過去問を解いていましたが、僕が取り組んだのは1月に入ってからでした。芝浦工大は全然できませんでしたが、第2志望、第3志望の工学院、千葉工大は手応えを感じることができました。
もともと僕は、合格最低点を目標に勉強を進めていました。5割が目安だったので、あとの1~2割をどうするかがテーマでした。これも1つの戦略だと思います。
数学と物理については何年分かの過去問から対策を考え、他の受験生もとれる問題は必ずとることを肝に銘じました。また、点数に差の出る英語は、芝浦工大の場合イディオムの問題が多かったので、特に前置詞には時間を割き単語のイメージと意味をしっかりおさえて、穴埋めに対応することを考えました。
いきなりと言っていいほど成績が上がり始めたのは1月に入ってからです。それまではとにかくルートどおりに勉強していましたが、12月頃から弱点に力を配分できたからだと思います。学校の成績も順調にアップしていきました。
プレッシャーに弱い自分も味方に合格へ
勉強したことは理解しているはずなのに模試では結果を出せなかったので、先生にもプレッシャーに弱いタイプだねと言われていました。でもD、E判定でも受かることはあるし、数学は順調だったので、今のリズムを崩さずに頑張れと励まされました。
また先生からキャンパスライフや、理系の授業の話を聞けたことで、大学に行きたい!というモチベーションを保つこともできました。
試験初日の千葉工大はすごく緊張してしまいました。逆に芝浦工大は受からないだろうなと思っていたのが逆に功を奏し、リラックスして受験することができました。
スランプらしいスランプもなく過ごせたのは、ある意味、受験を始めたときが焦りのピークだったからかもしれません。模試の点数にはなかなか反映されませんでしたが、自分自身は7月から半年あまりで大きく成長したと思います。
進学先には宇宙探査研究室もありますし、ロボットやプログラミングにも関心があります。夢への第一歩なので頑張りたいと思います。